体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)でBMIが求められますが、この値をもって肥満度の分類ができます。BMI=25以上で肥満、35以上は高度肥満と定義されます。
肥満が原因で健康上の問題が起きることは以前から知られていました。高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病、心筋梗塞や脳梗塞、脂肪肝や睡眠時無呼吸症候群は肥満が原因となりえますし、ダイエットが成功することによってそれらの病気も改善することもあります。また最近では肝臓癌や大腸癌なども肥満との関連が強く指摘されるようになってきました。
病気を未然に防ぐという意味では、肥満症を治療することは非常に重要なことであると考えます。
ダイエットは足し算引き算です。どれだけカロリーを摂取したかとどれだけカロリーを消費したかの計算で、消費したほうが多ければ必ず痩せていきます。脂肪1kgが7000kcalといわれていますので、一日のカロリーの差し引きで、消費カロリーが200kcal多ければ、計算上は35日で脂肪1kg減少することになります。
なんだか気が遠くなるような話ですが、脂肪を燃焼させる本当のダイエットはこんなもんです。逆に言うと脂肪が1kgつくのも同じ時間かかりますので、正しいダイエットができれば簡単にはリバウンドしません。
5日で3キロ痩せました、1週間で5キロリバウンド・・・などは脂肪の増減から考えればありえません。それらは単に体内の水分が抜けたか増えたか、その程度の話です。本当のダイエットではありません。
まずは身体測定からはじまり、生活習慣病の合併や内臓疾患を疑う場合は採血などの検査も併用します。詳細な問診により問題点を挙げ、食事の内容、回数、バランス、摂り方など、また運動の方法に関しても細かくアドバイスを行います。
また、合併症の有無によってはお薬での治療も検討します。
まずは受診をしてダイエットを開始すること(自分自身に動機付けすること)、定期的に診察を受けることでモチベーションを維持すること、これだけで自分ひとりで行うダイエットよりも格段に効果が得られます。まずは一度ご相談ください。
(ダイエット外来初診の受付は、平日月曜から金曜の午後0時から午後1時30分、ならびに午後4時から午後5時までです。)