はなみず
どんな病気?
多くの身体症状と同じですが、敵がいるから敵に対する防衛反応が症状として現れます。
その中でもはなみずの原因としては、風邪や副鼻腔炎などの原因となるウイルスや細菌、場合によっては一部の真菌など、アレルギーの原因となるアレルゲン(スギ、ヒノキ、ハウスダストからネコの毛など人によってさまざま)、物理的刺激(冷気、異物など)や、確率は低くなりますが悪性腫瘍などもありえます。
原因はさまざまですが、いずれも自分自身からしたら異物ですから、異物を排除しようと分泌物を増やし、それがはなみずとなります。はなみずによりくしゃみが出たり、場合によっては咳が出たりします。
どんな症状がでるの?
一般論としてですが、アレルギー性もしくは寒冷刺激などの物理的刺激の場合はさらさらとした水溶性のはなみず、感染性の場合はねばねばとした粘液性のはなみず、細菌感染でも時間が経ったものや副鼻腔炎によるものなどはどろどろとし異臭もある膿性のはなみず、その他重度の副鼻腔炎や腫瘍性のものなどは血が混じる血性のはなみずがあります。
これに次項でもありますが鼻づまりと合併して起こるもののあり、原因により、個人により症状の出方はさまざまです。
どうやって診断するの?
鼻から普段とは違うもの、量が出れば鼻水の診断は容易ですが、その原因がなにかと言うのは場合によって特定困難なことも多いです。問診から推測しますが、採血でアレルギー反応を見たり、レントゲンで副鼻腔の状態を見たり、耳鼻咽喉科ではファイバーを使って中を観察することで診断することもあります
どうやって治すの?
花粉症を中心としたアレルギー性鼻炎に対する抗アレルギー薬は、需要の多さからたくさんのお薬が出ています。これらの中から、単剤もしくは複数組み合わせて内服することで症状の改善をはかります。
副鼻腔炎などの感染を伴う場合は去痰薬とともに抗菌薬を使用することもあります。
風邪に対しては、基本的には治癒を目的とする薬は存在しませんが、サラサラで量が多い鼻水には抗アレルギー薬や、抗アレルギー薬を含む総合感冒薬を使用することがあります。ただすべての感冒症状に抗アレルギー薬が効果的かというとそうではなく、内服することで逆に不快な症状が増すこともありますので、注意が必要です。
なにに注意したらいいの?
抗アレルギー薬に関しては、種類も多いですが、効果も人それぞれです。一般的に強いといわれている薬がすべての人に効果的とは限りません。
花粉症などで毎年抗アレルギー薬を飲むような人は、過去に飲んだ薬は記憶しておき、自分に合う薬と合わない薬の選択をしてください。自分に合わなかった薬は医師に申告していただければ、それ以外の薬の中から処方します。これを繰り返していくと、ご自身に一番あっている薬を見つけることができます
当院では・・・
患者さんの既往、アレルギー歴、現在の症状と経過から一番効果的と思われる薬剤を選択します。内服した上で、その薬剤の効果を判定し、場合によっては薬の調整、変更等を行い一番合う治療法法を探していきます。