呼吸器内科・アレルギー科・内科

いわさきJクリニック

間質性肺炎

どんな病気?

肺は小さい風船の集まりです。口から吸った空気は肺の奥、小さな風船の中で酸素と二酸化炭素を交換し、その後血管の中でヘモグロビンが酸素を全身に運びます。
 その風船と風船の間の壁、組織を間質と呼び、そこに起きる炎症のことを間質性肺炎と呼びます。一般的な肺炎は口からばい菌が入って風船の中で増殖しますが、間質性肺炎は外とはつながっていない間質で起きる炎症で、細菌、ウイルスなどが直接的な原因となることは少なく、免疫やアレルギーなどが原因で起きることが多いです。

どんな症状がでるの?

自覚症状としては咳が多いです。その他、熱が出たり、息苦しさを感じたりします。しかし間質性肺炎は複数に分類されており、それによっては症状も変化するので一概には言えません。
 また症状は出ずに健康診断等で指摘されてはじめて気づくこともあります。また喫煙との関連も指摘されており、喫煙者で呼吸器症状が続くときは検査が必要でしょう。
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どうやって診断するの?

胸部レントゲンで異常を指摘された場合は、引き続き胸部CTを撮影します。CTである程度までの診断は可能ですが、確定診断のためには気管支鏡といってカメラを口から気管、気管支まで入れる検査が必要となることがあります。
 薬剤性の場合にはお薬に対する反応を調べることがあり、それにより診断の助けとなります。

どうやって治すの?

間質性肺炎の中には、一時的な症状で治療により治癒が望めるものと、慢性的な経過をたどり、治癒は望めず、現状維持を目指すものとがあります。
 直接的な原因が推測されるときは、その原因から離れる(隔離)だけで改善することもあります。薬剤としては一般的にステロイドを使用することが多いです。また間質性肺炎のなかの肺線維症と呼ばれる疾患には専用の薬があり、効果が認められます。
 長期で慢性的な経過の場合はクリニックでも管理可能ですが、急性発症の場合には設備の整った専門科のある病院での治療が必要になります

なにに注意したらいいの?

誰でも起こりえる病気というものではありませんので、すべての人がこの病気に注意する必要はありません。
 長い喫煙歴のある人、塵肺など呼吸器疾患と関連のある職業歴のある人、過去に健康診断などで胸部レントゲン異常を指摘されたことのある人などが注意すべきで、咳や息苦しさなどの呼吸器症状が続く場合には、検査のために病院を受診したほうがよいでしょう。
 また、これは呼吸器疾患全般に言えますが、喫煙がいい結果は生みませんので、現在もタバコを吸っている人は禁煙を勧めます。

当院では・・・

胸部レントゲンで異常を指摘し、大きな病院へ紹介することはできます。慢性の経過で内服を継続したり、在宅酸素療法のための管理をすることはできます。
 しかし診断がついていない場合、急性発症の場合、症状が強く出ている場合などは当クリニックでの対応は困難で、すぐに専門病院、もしくは大学病院へ紹介することになります。
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お問合せはTEL: 095-828-5556
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