呼吸器内科・アレルギー科・内科

いわさきJクリニック

コロナ感染後の咳

新型コロナ感染症はオミクロン以降患者さんの数が増え、それに伴い感染後の咳に悩まれる方の受診が増えてきました。コロナ後遺症という表現で煽るマスメディアもありますが、感染症の分野ではごく一般的な症状です。上気道炎(単なる風邪)のあとにせきが続くことがありますが、これらを後遺症と表現することはありませんでしたし、咳嗽だけをとってみれば内容は変わらないと思います。

 新型コロナといえど、オミクロン以降は上気道の炎症が病態のメインで、ウイルスをやっつけて他人に感染する心配がなくなった(療養期間があけた)あとに咳が続くことは自然な治癒過程の一つです。炎症によって荒れた粘膜を元に戻そうとして喉の奥で工事をしているのですが、その工事の影響でイガイガ、モゾモゾしだして、それらが咳を誘発します。元通りになればそれらの違和感もなくなりますから、そうすると咳も出なくなります。

 荒れた粘膜を元に戻す工程を止めることはできませんので、咳に対する方法としては咳止めを飲むか治るまで待つかといったところです。ただ、一般的な風邪のあとの咳に比べると、新型コロナのそれは長く続くような印象があります。

 ただ、熱がなく、痰の色が黄色から透明に変わる感じで、酸素化が良ければ(息苦しくなければ)そこまで心配する必要はないと思われます。お薬によって症状を軽くするが出来ますので、気になる場合はいつでも当院に相談してください。
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